慢性的な首、腰、肩、膝の痛みはだれしも一度は経験する症状です。レントゲン上異常がないからといって、薬だけで様子を見るのではなく、なぜその痛みが出たのかを理論的に考え、その原因にアプローチすることが大切です。
患者様自身が気づいていない筋力の低下や姿勢の崩れといった「からだの機能障害」を改善するための治療を、リハビリテーションを通して行います。
レントゲンやMRIなどで器質的な変化をきたしてしまった変形性膝関節症や変形性脊椎症や腰部脊柱管狭窄症に対しても、投薬・注射・装具療法・リハビリテーションなどあらゆる手段を使って"あきらめない医療"を実践します。
腰部脊柱管狭窄症
腰椎の変形により、脊髄神経の一部が圧迫され、下肢の痛みやしびれ、歩行障害を発症します。まずは症状を和らげる薬を用いるのと同時に、腰椎を支え症状を改善するために体幹筋力(腹筋や背筋)を鍛えます。腰痛がある方やご高齢の方でも取り組めるように理学療法士がマンツーマンで指導します。
変形性膝関節症
膝関節の軟骨や半月板などのクッションがすり減って発症する膝の痛みです。
膝関節の炎症を抑えるために消炎鎮痛剤を内服したり、ヒアルロン酸やステロイドの注射を行います。すり減ったクッションの機能を補助するために、膝周辺の筋力を強化したり適切なサポーターを用いて治療します。
肩こり(頚部から上背部の痛み)
パソコンやスマホを使用する時間が増え、増加している疾患。
頚部から上背部の痛み・凝り、後頚部から後頭部の筋緊張性頭痛の原因になります。
前傾姿勢を長時間取ることで前方の筋肉が縮こまり、背部の筋肉の緊張が異常に高くなることが原因。頸椎疾患と似た症状を呈することがあるため、診察や画像検査で鑑別を行います。
症状の改善には、前方の筋肉のストレッチ、肩甲骨周囲の筋肉の筋力アップが不可欠。予防には姿勢の改善が必要で、リハビリによる体幹筋力強化、胸郭の柔軟性の獲得を行います。放置すれば、頸椎疾患に移行する可能性があるため、軽視できません。