小児の骨折は成人と違い、ほぼ手術を必要とせずに治ります。しかし、場合によっては変形を残したまま治癒してしまうこともあるので、初期の診断が大切です。
- うんていや鉄棒から転落して発症することが多い上腕骨顆上骨折
- 足関節捻挫と同じようにして発生する靭帯付着部の剥離骨折
- 下肢の筋肉の牽引力で発生する骨盤の裂離骨折
- 前腕の骨が湾曲し肘関節の脱臼を合併する acuteplastic bowing(急性塑性変形)
- 成長線で骨折をきたす骨端線損傷
などがあります。
また最近では、スポーツ活動の活発化により、
- 膝がしらが痛くなるオスグット病
- 腰椎の疲労骨折である腰椎分離症
- 野球のピッチャーが投球過多になり発症するリトルリーグショルダーや野球肘
- 踵の痛みで発症するシーバー病
など、数多く存在します。
さらに、股関節の骨が壊死するペルテス病、大腿骨の成長線がずれる大腿骨頭すべり症など、かなり特殊な病気もあり、小児整形外科の高度な知識が必要とされます。院長は埼玉小児医療センターで研修を行っており、小児整形外科の経験が豊富なこと、小児医療の専門家との連携も充実しており、より適切な治療を行うことが可能です。